野外実習・調査

本学科には、多くの実験、実習、演習科目が用意されており、講義で得た知識や方法を実践しながら学ぶことができます。
特に、日帰りを含めて年間10回程度実施している野外調査は、現地調査の基本や機材の使い方を学び、実践する貴重な場となっています。
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国内巡検



小谷巡検

長野県小谷村を訪れて、地震で生じた地表地震断層と地すべり、湿原と植生の立地を観察するとともに、観光と風評被害、「塩の道」の成立について聞き取り調査を行いました。

京都巡検

京都市中心部において都市の特性を考慮しながら、歴史、生活環境、商業、景観、観光、文化、伝統産業などについて、班ごとにテーマを設定し、地理情報技術(GIS、GPS)を使用して現地調査を行いました。

訪問先での親切に心癒され知ろうという意欲が増しました 金野有汰 地理学科4年 私立東北学院高等学校

 宇治抹茶の茶畑の現状について調べるために、京都を訪れました。私は東北出身で、地元から距離のある関西圏に興味があったのが動機です。現地へ着いて初日は、市内の図書館に向かい、宇治市の地形図を過去からさかのぼって閲覧。翌日には事前にアポを取っておいた茶業研究所を訪れ、現在では宇治市内で生産している茶葉がごくわずかであることを知らされました。主な理由は、飲料の多様化やペットボトルの普及に起因する需要そのものの低下と、京都市内の近代化による宇治市の宅地開発。今「宇治茶」として市場に出ている製品は、ほとんどが他の地域でとれた茶葉を宇治市で加工しているのだと伺いました。
 調査を通して心に残っているのは、現地の方々の親切です。立ち寄ってお話を伺った茶店でも、自分たちが京都を訪れた理由を伝えると、店の事務所まで招き入れていただき、お茶にまつわる様々なことを教えてくださいました。現地の人との交流も、野外調査の醍醐味だと思います。

海外実地研究

文理学部18学科に属する学生を対象に、地理学科の教員が担当する「海外実地研究」を毎年実施しています。参加学生が、海外調査を行う意義や価値を感じられるように、現地の人々や大学、研究所との交流もプログラムに取り入れています。近年はヨーロッパ、アジア、北米地域での実施が多くなっています。




ドイツ南部の地域資源利活用

ドイツ中部フランクフルトとその周辺や、南部のバーデンヴュルテンベルク州、バイエルン州における都市や農山村地域を訪れ、地域的特色を「地域資源」として捉え、その現状を探ることをテーマに、生活文化・都市景観と機能・交通・農業の4班に分かれて14日間の調査をしました。

「ヨーロッパの自然と文化」

「地中海からバルト海の世界遺産を訪ねて」のテーマで、北イタリア、スイス、ライン川中流域、フランス中部、オランダ、フィンランド、エストニアを訪ねました。都市間移動はユーレイルパスを用いて、ヨーロッパ国際鉄道で行い、都市内はトラムや路線バスを利用しました。

ドイツのスマートな交通網に憧れ膨らむ実体験でした 神居幸恵 地理学科4年 山形県立長井高等学校

 ドイツのミュンヘンを訪れ、実際に交通事業を調べて驚いたのは、大都市では歩道・自転車専用道・車道のすべてがきちんと分かれていることです。これならサイクリングも快適だろうなと、気持ちよさそうに自転車に乗っている現地の人を見て思いました。ドイツでは自転車が交通手段として重視されていて、電車内に自転車ごと乗り込め、そのまま載せておけるスペースが用意されているんですよ。
また、環境立国でもあるドイツでは、フライブルクのように「パーク&ライド」という対策を行なっている都市もあります。市外から来た人は、自動車でその都市に入ることはできず、市の周辺に設置された駐車場に車を預けて公共の交通機関を使用する決まりになっています。電車からバスなどの異なる交通機関に乗り換える場合でも、接続がとてもスムーズで表示も分かりやすく、交通機関の使い勝手の良さにとても強い印象を受けました。実際に目で見て、肌で感じる臨場感は、書物やインターネットからは得ることができないものだと思います。

2015年度実績

巡検名称 テーマ 担当教員 期間 調査地 参加学生
荒崎巡検 藁谷哲也 教授,TA前田拓志 2016年10月15日(土) 三浦半島荒崎海岸(神奈川県横須賀市) 地理学科2年生18名,3年生2名,4年生1名,計21
金沢巡検 野外調査に関する実践的技能の習得 矢ケ﨑典隆教授,TA高橋昂輝 2016年9月13日(火)~9月16日(金) 石川県金沢市 地理学科2年生19名
浅間山巡検 浅間火山の噴火活動がつくり出た様々な地形を題材に,火山地形や災害学習をおこなう.基礎的な地形計測の調査法を学ぶ. 藁谷哲也教授,TA前田拓志 2016年8月1日(月)~3日(水) 浅間火山周辺 地理学科2年生18名
上野原巡検 上野原における地形と土地利用の調査 引率者:水嶋一雄教授,江口誠一准教授,佐藤浩准教授,任海助教
TA:梶山貴弘,宮坂諒,須田萌子,川田奈穂
2016年5月28日(土) 山梨県上野原市 1年生:89名,2年生:4名,計93名