卒業生のメッセージ

卒業生のメッセージ

尾本 幸祐
木村 圭汰
国土交通省 防災課 勤務
2016年 地理学科卒業
積極的に巡検に参加しよう

 みなさんに地理学科で最も経験してもらいたいことは巡検です。私は在学中に東京・日本橋や高尾山などの身近なところから、甲府市や菅平高原などの遠方まで、さまざまな場所で現地の住民や自治体の職員に聞き取り調査を行いました。座学の講義や書籍では決して得られない新たな発見に驚き、知識が深まることは純粋に楽しいです。おまけに現地に宿泊することが多く、友達との仲も自然に深まるので、巡検にはすべて参加するくらいの心構えで、積極的に取り組んでもらいたいですね。
 私が参加した巡検のなかで、強く印象に残っているのは伊豆大島です。以前から、災害からの復旧に関心があったのですが、2013年に発生した台風26号の爪痕を目の当たりにして、その想いがより強固に。卒業後は国土交通省に入省しました。現在の仕事内容は、災害発生後に現地で被害状況を確認して、復旧予算の査定を行うこと。巡検で学んだ災害に対する意識は今も活きていると実感しており、被災した地域の復旧に貢献できる今の仕事に、大きなやりがいを感じています。

 

石井ちひろ
石井ちひろ
東京カートグラフィック株式会社 勤務
2014年 地理学科卒業
巡検でつちかった土地を考察する力

私は今、国土地理院の治水地形分類図を作成する業務を担当しています。戦後に撮影された空中写真を立体視し、地図や史料と照合しながら地形を分類していく仕事です。地形を読み解くには、巡検で地質や生態系などを実地調査し、地図や空中写真から地域を俯瞰する多角的な視点が必要です。大学で学んだ地理学や地図学などの基礎、国内外での巡検から得た調査ノウハウ、GISの授業で習得した土地の情報を地図データ化する技術などすべてが今の仕事に生かされていると感じています。
とりわけ印象に残っているのは国内外での巡検。国内では滋賀県の琵琶湖、海外ではヨーロッパの国々を見て回りました。琵琶湖では周辺に点在する「内湖」を研究テーマに、自転車で回りながら調査を行いました。ヨーロッパではドイツやオランダ、フランスなどをめぐり、地形や河川と農業を学びました。日本は世界的に見ても水資源に恵まれている一方、水害の多い地域です。地形を読み解く仕事は、将来の防災対策に直結するもの。大きなやりがいをもって全力で取り組んでいます。